ウルユス
明治村でみつけた「ウルユス」なる薬の看板。
ウルユスってなんだ?
ウルユス 看板
江戸時代「ウルユス」という日本初の洋風の名前は、「空(むなしう)す」の「空」という字をバラバラにして作られたもので、お腹を空にする下剤のような薬だった。
この看板に記されている「御免」という文字や、「勅許」、「家伝」、「秘法」といった表記は、明治3年(1870年)に看板や薬などに使用することが禁止された。
ウルユスって、なんとなく舶来モノみたいな名前である。というか、看板にも「蘭方」「長崎」とか書いてあるので、完全に狙ったネーミングだろう。
しかし、実は日本語由来という。なんだ、この絶妙なネーミング。
そして、明治になって禁止された宣伝文句の数々が興味深い。
「家伝」とか「秘法」とか、要するに「いかがわしいので中身は言えません」て意味だ。分かりやすい。
しかし「勅許」はないわなぁ。天皇の許可って。さすがに江戸の庶民も「ないわ」と思ったんじゃなかろうか。
全体的に、ギャグ。