2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

火事の記憶

私は今までの人生で3度、家屋が全焼した火災現場を目撃している。そのうち最も規模が大きかった火災では6棟が全焼した。1軒の半端ない老朽木造借家から出火し、あっという間に燃え広がった。 出火元の隣は消防署だった。消防署はがっしり厚いコンクリート…

ミューザ川崎、図面と現況が違った

2011年4月25日「ミューザ川崎の衝撃」 2011年10月5日「ミューザ川崎、天井崩落の原因」に引き続き、「ミューザ川崎(2003年竣工の約2千人収容のコンサートホール)、たかが震度5強の地震で全面的に天井崩落」という信じがたい事故について。さる2012年2月…

大火と保険と共済と

「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉がある。 そりゃ誰が考えても昔の木造家屋はよく燃えたであろうし、照明は行灯やろうそくという環境であったし、火事は頻発してただろう。 建築技術の発達、電気の普及等の火気の安全性の向上などによって火事がそれほど…

王子「さくら新道」あるいは戦後の焼失

ある日、王子駅ホームからなにげなく飛鳥山公園方向に目をやった。一瞬息が止まった。 「さくら新道」の長屋が焼失している。 東京・王子の「さくら新道」で火災 京浜東北5時間ストップ 2012.1.21 08:12 21日午前5時50分ごろ、東京都北区王子のJR王…

多様性の否定、排除の可視、それは

小学校の同級生にN君という男の子がいた。色白で、髪が肩下まで、そう、少女マンガの主人公くらいに長く、女の子のような言葉遣いで、女の子向けの小物やアニメが好きな子だった。彼の家族はどこも変わったところのあるようには見えず「普通」としか言いよう…

沖縄のオジイの言うたこと

沖縄の民宿で雑談していた時のこと。 70歳はゆうに超えているであろう宿のオジイがこう言った。「医療ミスで訴えるなど、好かん。お医者様は一生懸命やってくださったのだから、もしも自分がお医者様のミスで死ぬことがあってもそれは仕方のないことだと受け…