こんな日は、年休取得が最適解


2019年9月8日の日曜から9日月曜にかけて、台風15号が首都圏を通り過ぎた。
9日の月曜の朝、多くの鉄道路線が運休していた。
運休や運転再開予定の情報発信はされていたものの、結局、何時に運転再開されるかは分からない。
例えば山手線は8日時点では8:00が運転再開目途と発表していたが、9日朝になって9:00目途に変わり、結局、実際の再開は10:15だった。

都内の通勤電車各線の運転再開時刻をみてみる。

山手線 10:15
京浜東北線 11:00
埼京線 10:30
京急線 8:35
京王線 8:30
東横線 8:30
小田急線 13:17
東武東上線 6:23
西武池袋線、新宿線は始発から運転。
営団地下鉄は、概ね始発から運転。

池袋駅も高田馬場駅も津田沼駅も川崎駅も品川駅も文字通り人であふれた。
各駅の入場規制はえらいことになっていた。
運転再開時刻をみればそれは当然の帰結である。大体、運転再開しても本数の制限もあるし。

人があふれた状態がいつ解消したかは駅によって違う。
が、駅でひたすら待つ時間が2時間、3時間、またはそれ以上になった人は多い。

こんな日は、さくっと年休をとるのが正解、だと思う。

「会社は、年休取得を奨励する宣言を出せばいいのに」。

業務的に休むのは無理な人、あるいは年休に余裕がなくて台風ごときで貴重な年休を消費するわけにはいかない人もいるだろう。
そういう人だけ出社すればいい。多くの人が年休をとって乗客が少なくなれば混雑も緩和するので、出勤者にとってもメリットがある。
ついでに鉄道各社の負担軽減にもなる。

「無理せずに出社するように」などという通知をしても、「頑張ってなにがなんでも出社するのが偉い」的な価値観を持っている人はまだまだそれなりにいる。

是非、そんな非合理的な価値観は廃れて欲しいものだ。
声を大にして主張したい。

「台風などの際の年休取得は社会貢献」

「年休がとれる人は恵まれた人」というのはその通りだ。
でも、休める人は休んだ方が誰にとってもメリットがある。それに本来、労働者にも会社にも、台風や大雪の日に年休取得ができるくらいの余裕はあるべきところだ。

賃労働者にもかかわらず、こんな台風の日に、どうしてもその日にやれねばならない仕事があるわけでもないのに苦労して出社して、挙句、年度末には年休を切り捨てるなんて、心から馬鹿馬鹿しい。

 

【参考】

「令和元年台風第15号に係る被害状況等について」内閣府

http://www.bousai.go.jp/updates/r1typhoon15/index.html