火災補償、水災補償、地震補償の加入率

熊本地震糸魚川大火、ほぼ毎年の水害と、災害があるたびに気になっていた。

全世帯の火災補償、水災補償、地震補償の加入状況ってどんなもんなんだろう。

実はこれ、簡単にはわからない。
地震保険の世帯加入率はあっさり見つかる。

地震保険の世帯加入率:2015年12月末時点で29.5%。
(出典:損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況」2016年度)
https://www.giroj.or.jp/publication/outline_k/

しかしながら日本には建物更生共済をはじめとした地震補償付きの共済がある。
これらの共済も含めて火災補償、水災補償、地震補償の加入状況を知りたい。

と思っていたら。
持ち家世帯の加入率を内閣府が試算していた。

「水害・地震から我が家を守る 保険・共済加入のすすめ」(内閣府
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hisaisha_kyosai/pdf/panf.pdf

持ち家世帯の保険・共済の加入件数・割合(建物のみ)。

火災補償あり 82%
水災補償あり 66%
地震補償あり 49%
(2015年度末時点)

火災保険(共済)無保険は18%程度か。
大規模災害があった場合にあっさり生活基盤が破綻する可能性が高い世帯が18%と考えるとちょっと看破できない。
火災保険無保険防止キャンペーンを各自治体が積極的に取り組んだ方がいいのではないか。
住宅ローン終了後の高齢世帯で火災保険がきれてるケースはよくある。
強く主張したい。
「火災保険は死ぬまで必要」。

地震補償ありが約半数というのは予想を上回る割合だった。

「え?」と思うのが水災補償ありの低さ。66%は低すぎだろう。確かに水災補償を外すと保険料は劇的に安くなる。しかし水害可能性はかなり高い。これはちょっとまずいのではないか。