Kindleへの要望と疑問
Kindle使用開始から1年余。もうKindle無しの人生は考えられない。
Kindleは本当に便利である(参考記事:Kindle礼賛2014)
だが、Kindleに不満なところ、こうして欲しいという要望も沢山ある。
また、Kindleに対する疑問や不安もある。
まずは使い勝手に関する要望である。
要望その1)落丁対応の機能が欲しい
紙の書籍で落丁は滅多に出会わないが、Kindleでは落丁多い。普通に5頁くらいごそっと落丁してたりする。しかも1冊の中で複数個所、落丁していることもある。
落丁した頁には何が書かれていたのか。大体、文章がつながらないとイラっとする。落丁によるストレスは健康に悪い。
カスタマーレビューで落丁を指摘すればよいのかもしれないが、生憎私はそんなマメではない。ていうか落丁の発見と指摘って仕事だろ、それ。無償で手間がかかって楽しくないことなどやる気ない。
落丁を発見したらその場ですぐ通知できる機能が欲しい。
要望その2)落丁・誤字等のある書籍について、「訂正版がでたら自動的に差し替えて!というのを申請しておく機能」をつけて欲しい。
再読するときには訂正版になってて欲しい。ただし、無断で差し替えられるのは困るので「申請機能」が必要。
要望その3)本の並べ替え機能をもちっと正確に
Kindleでは購入した書籍を並べ替かえて一覧でみることができる。並べ替えは「著者順」「最近使用した順」「タイトル順」でできるのが、これが結構、正確性に欠ける。
何で同じ著者の蔵書でまとまってくれないの?
…使えない(ぼそっ)。
要望その4)フォルダ分類とかできるといいのに自己流の分類も可能ならいいのに。「超お気に入り」「自分的に殿堂入り書籍」だけピックアップしたいし、「医療系」とか「金融関連」とか「企業不祥事関連」とか「旅行関連」とか自分的ジャンルごと分類もしたい。
★★★
ところで紙書籍購入とKindle書籍購入は、実は似て非なるものだ。
紙書籍の購入→書籍の所有
Kindleでの購入→書籍を読む権利の入手(書籍を「所有」しているのはAmazon)
国も含めてどのような集団も暴走しうることは歴史をみれば明らかだ。
禁書だの焚書だの、ありふれた歴史である。
Amazonが「買った書籍を読めないようにする」ことは簡単なことだ。
そしてそれはすでに実証済みでもある。
オーウェル事件(電子書籍販売停止と無断削除)
2009年7月17日、アマゾンは、再版権を持たない出版社が販売していた電子書籍2点の販売を停止し、ユーザがすでに買った本についてもKindleから無断で削除したのち料金を払い戻した。削除されたのはジョージ・オーウェルの『1984年』と『動物農場』で、ユーザからは作中の「ビッグ・ブラザー」を体現するような行為だと批判が起こった。同月23日以降、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、Amazon.comのフォーラムやKindle購入者宛メールを通じてこの件について謝罪し、削除を受けたユーザに対して「該当作品の別のコピー、あるいは30ドル分のギフト券または小切手[47]」の提供を申し出た。
(出典:「Amazon Kindle」ウィキペディア2014年5月31日)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Amazon_Kindle
「購入者に無断で削除」というのはよろしくない。
削除は購入者の同意を得てからでないと。回収には手順を踏まないと利用者の信頼を大きく損なう。
大体、Amazonが倒産したら購入した書籍はどうなるのか。
もしかしたらまったく読めなくなるということもありうる。
Kindleへの大きな疑問)Amazonが破産したらどうなるのか。またAmazonや国が「暴走」して書籍が失われる可能性をどう防ぐのか。
Amazonが破たんしたら購入した書籍が一切読めなくなったりするのだろうか。
例えば、銀行は破たんした場合「1000万円とその利子まで」保護される公的な制度がある(預金保険制度)。
電機書籍会社が破たんした場合、その書籍はどう「保護」されるのか。制度的な整備は必要なのではないか。まぁまだ時期尚早。そういった制度は「破たんしそうになってから」整備すればいいのだろうが。
あと、Amazonが突然「○○という条件を満たさない顧客には今後、書籍の閲覧を許可しません!」とかいう暴挙に出る可能性もある。
消費者保護のルールも必要だ。これも事例を重ねつつおいおい整備されるのだろう。
そして、Amazonより国が暴走する可能性も大きい。国が「禁書処分!購入者も含めて今後読めないよう電子書籍データを削除しろ」と命じたらAmazonは従わざるをえない。
中国とかロシアとか余裕で暴走中だし。
例)世界的ベストセラー「ワイルドスワン」はいまだに中国で出版されていない。
ユン・チアン「ワイルドスワン」
- 作者: ユンチアン,土屋京子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/06
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日本だって「そんな国」になるリスクは常にはらんでいる。というわけで。
要望その4)すべてのKindle書籍にオンデマンド印刷購入機能を!
購入者が「書籍を所有する」にはやはり紙の書籍にして持つしかない。
よって、すべてのKindle書籍にオンデマンド印刷購入の機能を付けてほしい。オンデマンド印刷は多少高くてもいい。というか多少高くなるのはやむを得ない。
超気に入った本はオンデマンド印刷で紙の書籍にして購入し本棚で所有する。
それは人類として書籍消滅を防ぐリスクヘッジにもなるだろう。
最後にAmazonの中の人やAmazon愛好者の方へのお願いである。
上に連ねた要望の中には、実は既にできるようになってる!とかいうものもあるかもしれない。
そのようなことがありましたら「こうすればできる!」など是非コメント欄等でお知らせいただければ。どうぞよろしくお願いします。