Kindle礼賛2014

2013年3月にKindleを買ってからはや1年。
いやはや。KindleのおかげでどれだけAmazonに貢いでいることか。
ついにダウンロードした電子書籍は1500冊を超えた。

最初は「軽くて読みやすいのがよかろう」とKindle Paperwhiteを買ったものの早々にKindle Fireに乗り換えてしまった。個人的にはKindle Fireの方が読みやすい。

Kindle Fire HD 7 8GB タブレット(第3世代)

Kindle Fire HD 7 8GB タブレット(第3世代)

Kindleの礼賛ポイントをまとめてみる。

礼賛その1)Kindle Fireならカラーで楽しめるのが素晴らしい。
例えば旅エッセイなら写真が欲しい。しかし紙書籍でカラー写真を載せると価格も高くなる。また、価格を抑えてカラー写真を出来るだけいれようとすると高い編集技術が必要になる。価格との兼ね合いで涙をのんでここは白黒写真で妥協ということもある。しかし電子書籍ならそうした制約からフリーだ。

「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! 」は内容もおもしろかったが、なにより豊富なカラー写真に衝撃を受けた。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

電子版特典:未収録写真52点含む合計76点のカラー写真を掲載!

しかもキンドル版の方が安い。これは電子版で買うしかない。

礼賛その2)本の山からの解放
既に1500冊以上ダウンロードしているがまったく場所をとらない。
読み終わったら古本屋へGo!という手間がかからない。
更に言えば「もういいやと思って古本屋に売ってしまったものの、やっぱりまた買い直す」ということもなくなる。MyKindleからの削除はよっぽど「マジ要らない」と思った本にしかしない。

礼賛その3)本の検索も簡単。二度買いのリスクなし
「あの本どこだっけ?」と探す煩わしさから解放される。題名か著者名さえ覚えていればすぐ検索して呼び出せる。

あと、Kindle上なら「買ったのを忘れてまた買ってしまった」リスクもない。

礼賛その4)気になった人名や単語をその場でググれる。気になったらすぐさまその単語を選択して「ウェブで検索」を選べばいいだけの手軽さ。超便利。

礼賛その5)書籍の中を単語検索できるええと、この本のあのエピソードはどの辺にあったっけ?という検索、キーになる適切な単語さえ思い出せれば、意外に一発OKだったり使える。


礼賛その6)同じ著者の本、よりどりみどり
私は「この著者いい」と思ったらその著者の本を読みまくる。ある意味ストーカー気質だ。
Kindleなら、現時点で販売されているある著者の本をずらりと一覧で表示して選び放題。これ至福ならんや。

礼賛その7)本屋や図書館で入手できない本が手に入る
例えば昔の地味な絶版本など、入手不可能のレベルにある。
1932年に書かれた「飢餓地帯を歩く ―東北農村惨状報告書―」なんか、現代との落差が衝撃的で超おもしろい。
下村 千秋「飢餓地帯を歩く ―東北農村惨状報告書―」

礼賛その8)安い!(場合がある)
名作「テルマエ・ロマエ」とかなぜか激安。
たった285円てどういうことだ?(2014年5月現在)
ヤマザキマリテルマエ・ロマエ

「講演録 若者よ、アジアのウミガメとなれ」も超エキサイティング。
購入金額たった150円。2014年5月現在297円だがそれでも激安だと思う。
加藤 順彦「講演録 若者よ、アジアのウミガメとなれ」
講演録 若者よ、アジアのウミガメとなれ

講演録 若者よ、アジアのウミガメとなれ

礼賛その9)セールが楽しい
本だってセールは楽しい。本にだってセールの高揚感は有効だ。日替わりセールとかつい買ってしまう。売り手もプロモーションとして楽しいのではないか。

★★★

今はまだKindle黎明期だ。Kindle化されている書籍はまだまだ圧倒的に少ない。
今後、体験するだろう礼賛ポイントも書いておこう。

礼賛予想その1)時機を逃さず買える/売れる
ある事件や大災害が起こって、名作が急に注目を浴びる。
売れまくってあっという間に在庫払拭、市場から消えるとか、残念ながら絶版中で再販を待つとか、じりじりする体験をここ数年でも何度かしている。

例えば2011年3月11日の東日本大震災
三陸での大津波は繰り返し起こっている。かつての大津波とそのときの時代背景と、何が共通し何が違っているのか。
吉村昭の「三陸海岸津波」を「読むべし」と周り中に吹聴したものの、肝心の本があっという間に市場から消えた。折からの紙不足もあり再び市場に出るまで数か月あったと記憶している。じりじりしながら再販を待った。
吉村昭三陸海岸津波

三陸海岸大津波 (文春文庫)

三陸海岸大津波 (文春文庫)

例えば2014年2月の「理研小保方STAP幹細胞論文不正事件」。

ここ数か月で随分と論文不正に詳しくなった。
その中で、論文不正に関する名作!と強く推奨された本がよもやの絶版中。
2014年6月に再販されるそうだが、Kindle化していればこの3月、4月に爆発的に売れただろうに。私としてもできれば3月に読みたかった。
勿論、6月の再販はKindle同時発売だと信じているがどうだろう。
(2014年7月追記:Kindleも同時発売!ちと高い価格設定ではあったがナイス!)

イリアム・ブロード「背信の科学者たち―論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか」

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