ルノワール「帽子の女」
国立西洋美術館の「帽子の女」。松方コレクションの1枚である。
目に入った瞬間、「あ、ルノワール」とすべての人が思う作品だ。
多くの人が「ルノワール」と聞いてイメージする絵の代表格ではないか。
◆ルノワール「帽子の女」1891年
ルノワール、50歳のときの作品。
ルノワールは白が美しく印象的な作品が多い。そしてこの絵は「真珠色の時代」と呼ばれるルノワール円熟期のものだという。
さまざまな色彩が白と混じり合って繊細な輝きを放つ様は、まさに「真珠色の時代」という呼び名にふさわしい。
(国立西洋美術館 http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0181.html)
個人的にもとても好きな絵だ。
でも、どうも女性の左手が気になる。
「巨匠、左手はこれ、失敗したんじゃないか?」
ルノワールは、他の作品でも手や指を描くのはあまり得意ではないのかな、と思うことがある。
欠点があってもそれはそれ、か。