三菱一号館美術館のサポーター制度が素敵だ

美術展の入場料はそれなりにかかる。

2018年に東京で開催された美術展入場料をみてみる。

東京都美術館 「藤田嗣治展」 当日券一般 1600円
新国立美術館 「ビュールレ・コレクション」 当日券一般 1600円
国立西洋美術館 「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」 当日券一般 1600円
三井記念美術館 「仏像の姿」 当日券一般 1300円
サントリー美術館 「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」 当日券一般 1300円
東京ステーションギャラリー 「横山華山」 当日券一般 1100円


美術展入場料の相場は、大きな企画展で1600円だろう。

そんな中、三菱一号館美術館の入場料は強気だ。

三菱一号館美術館 ショーメ展 当日券一般 1700円
三菱一号館美術館 フィリップス・コレクション展 当日券一般 1700円

三菱一号館美術館はちょっと割高感がある。
少なくとも私としては、何度も気軽に足を運ぶ値段ではない。

ところが、2018年2月8日から新しく始まったMSS-miniというサポーター制度がえらくお得なのだ。

年会費 4000円(税込)
有効期間 1年
入館料 本人のみ何度でも入館可能

三菱一号館美術館サポーター制度
https://mimt.jp/mss/

マジか。これはお得すぎる。
三菱一号館美術館の場合、1年だと大体3つの企画展を観ることができる。

3つの企画展すべてに行った場合で5100円(当日一般)。

3つの企画展に足を運んだ場合にお得、ということより重要なのは、「フィリップス・コレクション展」のように何度でも行きたい企画展に、何度でも気軽に足を運べることだ。


勤務地が美術館近辺なら、お昼休みにサクッと鑑賞もできる。
東京駅を通過する通勤者なら、金曜、第2水曜は21時まで開館しているので帰りがけに気軽に立ち寄れる。

このサポーター制度に入会したら、絶対に美術館の利用の仕方が変わる。
そしてそれは、鑑賞の仕方も変えるだろう。

「常連客の多い美術館」というのは、美術館の雰囲気にも影響するのだろうか。

このサポーター制度利用者の1年間の来場回数は平均何回くらいになるのだろう。
平均値より中央値の方が注目すべき値だろうが。


今後、もしかしたら、1年4000円はちと大盤振る舞いすぎるとして、入場回数制限を設けるとか、値上がりするとか、制度の変更があるかもしれない。
三菱一号館美術館の今後の動向がちょっと楽しみだ。

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