足立市場と禁煙と

築地市場がなくなった今、魚市場に観光に行くなら、断然「足立市場」がお奨めだ。

◆東京都中央卸売市場「足立市場」
http://adachi-shijyo.or.jp/adachi/1258.html

とにかく昭和。びっくりするほど昭和である。
生鮮食品を扱っている市場として、確実にアウトで、都民としては、早急に改修すべきだと思う。
だが、観光地としてはその時代錯誤さが魅力なのだ。

もちろん、今はさすがに場内禁煙である。
しかし至る所に「禁煙」の表示がされているところをみると、なかなか徹底するのは大変だったのだろう(さすがに現在進行形で徹底できてないとは思いたくない)。
ちなみに足立市場は2008年1月から場内禁煙だそうだ。

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逆に言えば、2007年まで場内喫煙可だったということだ。
それまでは、くわえ煙草でターレーにのる風景が堂々と見られたのだろう。
ん?あれ?
健康増進法が施行されたのって2003年5月1日だったような。

 

健康増進法
(多数の者が利用する施設における受動喫煙の防止)
第二十五条の五 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、望まない受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

 

 

 

 健康増進法のおかげで、2003年には、官公庁はもちろん大方の企業も、オフィス内は一気に禁煙になった。


しかし、魚市場内は喫煙可だったらしい。
「多数の者が利用する」上に生鮮食品を扱ってるのに、喫煙可。
タバコの灰が、魚という商品の上に落ちそうだけど、喫煙可。


そんな状態が2008年まで続いてたのか。


今でも「調理場で喫煙する調理人」とか「くわえ煙草で商品(食品含む)を買い物客に手渡してる店主」とか、個人経営の店では稀にみることがあるけれど。


でも中央卸売市場って結構公的な施設だと思ってたのに。

 

ちょっと驚きの発見だった。