お奨めの温泉宿

折角日本に住んでいるなら、温泉を楽しまない手はない。
地震リスク、噴火リスクと引き換えに、私たちが手にしている享楽。それは温泉。
今までで「これは!」と思った温泉宿をまとめてみる。

【よい温泉宿の条件】
まず、私的な「よい温泉宿の条件」は以下のとおりである。

1−1.温泉力を感じる温泉であること。

とりあえず、私が今まで体験した温泉効果を挙げてみる。

・「入浴後、体がびっくりするくらい軽くなる」
・「温かさがありえないくらい持続する」
・「数日間、肌状態が明らかに違う」。

やっぱり非日常の体験はインパクトが大きい。別所温泉草津温泉酸ヶ湯温泉での強烈な温泉体験は忘れられない。
もっとも、例えば「眼病に効く」とかいわれる温泉で「正直、温泉効果はよく分からない」ということもある。でも「よく分からないけど快適でいい温泉」というのもありだと思う。

指標としては、確かに「源泉かけ流し」温泉は当たり確率が高い。

1−2.塩素臭がしないこと

これは先の温泉力と違って明確に分かる。塩素臭が強烈に漂っていると実に萎える。でもほとんどの温泉は塩素の香りがする。「大きくて快適な風呂」ならばラクーアでいい。交通費1000円以下で行けるし。


2.清潔であること。

とある透明度のない有名温泉で、ふと足元のドロドロをさらったら…髪の毛の束が…というオカルト実話を聞いたことがある。
これは極端な例だが、清潔感のない温泉はごめんだ。感染症のリスクも高くなる。

チェックポイントはどこか。

・入浴可能時間のチェック
掃除時間の確保可能なスケジュールとなっているか。
「24時間入浴可能」なんて「掃除はいつしてんねん」とすかさずつっこむべきところだろう。

・白いタオル
白は汚れが目立つ。別に「タオルは白であるべき」とは思わない。でも、あえて白いタオルを使っている旅館はもうそれだけですごいと思う。

4.部屋は禁煙であること。できれば全館禁煙であること。

喫煙可能の部屋はお断りだ。部屋に残るタバコの臭いで喉も肌もやられる。温泉旅行の目的が癒しだの健康増進だのなのに、喫煙リスクに晒されるなどごめんこうむりたい。

5.食事が美味しいこと

私としてはこれがもっとも譲れない条件だ。
むしろ「水道水風呂だが食事が最高に美味しい宿」は行きたいが「食事が美味しくないが温泉が素晴らしい宿」には行きたくない。


【お奨めの温泉宿】

酸ヶ湯 八甲田ホテル(青森県
http://www.sukayu.jp/Tops/index
日本で最も有名な温泉といえば酸ヶ湯だと思っている。東京から随分遠いけれど。それでも行く価値のある温泉だ。
「そうだ、酸ヶ湯、行こう」

大沢温泉 山水閣(岩手県花巻)
http://www.oosawaonsen.com/
大沢温泉に泊まるなら断然山水閣。
古い温泉だけに自炊部などがあって、メインの温泉には自炊部が一番近かったりする。でも山水閣の快適さには代えがたい。

・貝掛温泉(新潟県
http://www.kaikake.jp/
田中角栄氏が上越新幹線を開通し、堤義明氏が苗場スキー場で一世を風靡し、結果、貝掛温泉は交通至便な秘湯となった。
高い食材を使うのではなく、地のものを丁寧に供する食事がとても美味しい。あと、宿備付のマニアックな書物も楽しい。崖崩れ対策とか温泉ものとか新潟の地域史とか。ここは理想の温泉宿。


玉造温泉 長楽園(島根県
http://www.choraku.co.jp/
いわゆる大箱系の旅館で、宿コンセプトは全く好みじゃないが、露天風呂の大きさは圧巻。

・権現山荘(愛媛県
http://www.h4.dion.ne.jp/~gongen/
家族経営の小さな宿。足が車ならば道後温泉からすぐ。
温泉街の賑わいや風情こみで温泉旅行を満喫するなら道後温泉の宿がいいかもしれない。ここは周囲に何もない。しかし、道後温泉とはまた全然違う湯が楽しめる。なんとシャワーまで温泉使用。独特の湯ざわり。そして食事が絶品。

【行きたい温泉宿】

霧積温泉 金湯館(群馬県
http://www.kirizumikintokan.com/page-list.html

草津温泉 ての字屋(群馬県

別所温泉 七草の湯(長野県)

・鷹の巣温泉 喜久屋(新潟県

・高湯温泉 吾妻屋(福島県

・月の花 梟あうる(箱根)


【お奨めの書籍、参考になるサイト】

・一度は泊まりたい「温泉遺産」

一度は泊まりたい「温泉遺産」 厳選100+397軒 (講談社 Mook)

一度は泊まりたい「温泉遺産」 厳選100+397軒 (講談社 Mook)

・日本温泉遺産を守る会
http://www.onsen-isan.com/