「健康づくり推進店」で間接喫煙の怪
東京都北区には、「健康づくり推進店」とかいうステッカーを貼っているレストランがいくつかある。
さて、「健康づくり推進店」に入ってみよう。
げ。思いっきりタバコの煙が。
こんなところで食事したら、がっつり間接喫煙するやんけ。
更に言うと、入店時にタバコの煙が漂ってたら、「あかんわ」とすぐに撤退できる。しかし、入店して、食事を注文してから誰かがタバコを吸い始めると、もうダメだ。撤退不可能。食べ終わるまで受動喫煙にさらされる。
そんな「健康づくり推進店」てありかいな。
「健康づくり推進店」の定義ってなんやねん。
健康づくり推進店とは、外食・中食(お弁当やお惣菜)などを利用される区民の方が、おいしく食べて健康づくりができるように、栄養成分表示や健康に配慮したメニューなど栄養に関する情報を提供しているお店です。
(出典:東京都北区ホームページ)
http://www.city.kita.tokyo.jp/hokenyobo/kenko/kenko/kenko-yobo/kenkosuishin/kenko.html
んなもん、セブンイレブンも大戸屋もCoCo壱番屋もすき家も松屋も、みんなやっとるわ。
そして、大戸屋もCoCo壱番屋もすき家も松屋も、みんな終日全席禁煙だ。
なにしろ、健康増進法が2003年に施行されてるよってな。
健康増進法
第25条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。
健康増進法第25条を守るには、個人経営の小さなレストランでは、事実上、「当店は喫煙可」または「当店は禁煙」いずれかを店頭に明示するしか手はない。
分煙の設備投資費もないだろうし、大体、分煙するほどのスペースがない場合が多いことを考えると、「当店は禁煙」「当店は喫煙」という棲み分けが現実的だ。
で、「健康づくり推進店」なんていうステッカーを許可するなら、当然に「終日全席禁煙店」が条件でなければなるまい。
まさか「健康づくり推進店」なんてステッカーが貼ってあるレストランで受動喫煙にさらされるなんて、普通は思わん。
北区の「健康づくり推進店」のステッカーは地雷。
というか、北区、喫煙店、多すぎ。
現状、「北区では、大戸屋やすき家などのチェーン店に入った方が安全」だ。
北区、「区民の健康づくり推進」について、もう一度、考え直すべきではなかろうか。