たほいや

私が最も愛してやまないゲームは断然「たほいや」だ。

それなのに「たほいや」を知らない人ややったことのない人が意外に多いのは実にもったいない。
まぁググれば、「たほいや」を説明したサイトは山と出てくるわけだが、せっかくなので私の知る「たほいや」についてここに記そう。

1.用意する辞書
広辞苑第3版(1983年出版)

辞書は断然「広辞苑」である。「大辞林」だとなぜかつまらない。「新明解国語辞典」は個性的すぎてむしろ「たほいやに最も向かない辞書」だと思う。
更に広辞苑であっても第1版は少々古すぎる。また、第4版以降はたほいや向けの語が減少してるように感じる。
というわけで、古本屋で「広辞苑 第3版」をみつけたら即買いである。
一家に一冊広辞苑第3版。リゾートホテルなどの貸し出し備品にも広辞苑第3版は是非常備して欲しい。

広辞苑

広辞苑

2.用意する小道具
鉛筆、メモ帳、チップ(参加人数×10枚+予備)、太目のサインペン

3.人数
5人がベスト。6人でも問題ない。4人〜7人がたほいや可能人数。

4.遊び方
(1)親を決める。親は一人一回ずつでワンラウンドとする。
  
(2)出題
親は、広辞苑第3版から誰も知らないと思われる単語を選び、紙にひらがなで書いて出題する。同音異義語がある単語は出題しない。イントネーションがヒントになるため、発声して出題しない。
なお、メンバーに出題された単語の意味が知っている人がいる場合は、その旨を申告し、親は違う単語を再出題する。


出題について補足)
あえて参加メンバー全員が「よく知っている」単語を出題してみるというのも、たまには面白い。その場合は正解は「広辞苑の意味全文」で。
出題例)おんらいん。1983年出版の広辞苑におけるオンラインの意味は?なかなか難問かも。

(3)解答作成
子は「広辞苑」の作者になりきって単語の説明を創作する。紙には単語の意味と記載者名を書いて親に渡す。後で親が読み上げるので、念のため、漢字にはふりがなをふること推奨。
親は正解(広辞苑記載の意味)を書く。
親の正解記載ルール:例えば①、②、③と3つ意味がある単語はそのうち一つの意味のみの記載とする。また、センテンスが複数ある場合は1センテンスのみを解答とすることを可とする。(もちろん、例文も含んで全文を解答としてもOK)

解答について補足)
定番の解答に「○○(国名)の学者・作家・俳優などなど」(例:古代ギリシアの哲学者)とか「○○科の植物」(例:イネ科の多年草)があるが、これらが頻発するようになるとつまらない。
ある程度なれたら「小アジア生まれの医学者」。以上。という解答は禁止して「人名・植物名解答の場合は2センテンス以上を解答とする」ルールを設定するといい。
例えば「小アジア生まれの医学者」はNGだけど「小アジア生まれの医学者。ローマ皇帝の侍医。当時の医学知識を体制し、解剖学者として重きをなした」とかならOK。みたいな。

(4)親の解答読み上げ
読み上げる順番は親が決める。「番号 出題単語 意味」を読み上げる。
例)「1番 たほいや イノシシを追うための小屋」「2番 たほいや ・・・・・」

(5)ビット
子は正解と思われる番号を書いた紙と賭けるチップ(1〜3枚)を全員同時に場に提出する。
その後、子は「なぜそれが正解だと考えたか」についての推理を一人ずつ披露する。

(6)正解発表
親が正解を発表する。

(7)チップ清算
・正解者は賭けた枚数と同じ数のチップを親から受け取る。
・不正解者は、賭けたチップを選択した解答を書いた人に払い、さらに親に1枚チップを払う。

…これを繰り返して、1ラウンド終了時にチップが最も多かった人が勝ち。

チップについて補足)
1ラウンド終了前にチップがなくなる人が高確率で出てくるので、「何かを質入れして予備のチップを借りることができるルール」を用意しておく方がいい。チップ5枚(質草:皿洗い)、チップ10枚(質草:がりがり君を全員におごり)とか。終了時にチップを返せれば質草は実行しなくてよしということで。


★★★

たほいや」は麻雀や囲碁や将棋のようにガチに勝負するゲームではない。勝負するゲームではなく、参加者がお互いの発想力や知識などを楽しむコミュニケーションゲームだと思う。

ゲームの勝者と参加者に最も賞賛されたプレーヤーは別だったりする。
ゲームに勝つより「なるほど」「その発想はなかったわ」と唸らせる(または爆笑させる)出題、解答をした人が断然「勝者」だと思う。

やってみて初めて「この人の(たほいやの)才能発見!」ということが多々あって、それがとても楽しい。

たほいや参考サイト>

たほいやウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BB%E3%81%84%E3%82%84

たほいやの部屋
http://www.asahi-net.or.jp/~rp9h-tkhs/tahoiya.htm

<おまけの覚書>
かつて出題した単語
・はいねこ
・にこよん