ぜんぶ雪のせいだ〜JR東日本

2014年2月8日、本当に大雪。

台風や大雪の日のお供はなんといっても「鉄道コム」。
http://www.tetsudo.com/traffic/

すべての鉄道会社の運行状況が一目瞭然で各社ホームページへのリンクも適切だ。
台風や大雪の日は、ホットワインやミルクティー片手に窓の外と鉄道コムを鑑賞しながら過ごすのが理想だ。

でも今回ばかりはJR東日本のトップページが秀逸。

大雪の中、きっとこんな人がいたはずだ。
「あー、電車とまってる」「とりあえず、ホームページで運行状況確認しよっ」「“JR東日本”っと」

どどん。

http://www.jreast.co.jp/

”ぜんぶ雪のせいだ”

このCM、いまいち意味が分からない、いけてないと思っていたが、そうか、こういう大雪の日のメッセージ効果を狙ってたのか。やっと分かった。JR東日本、超いけてる。

スキー宣伝にことよせて、この冬、JR東日本が心から伝えたいこと。
「大雪による鉄道遅延とか運休なんて、まじ“ぜんぶ雪のせい”だし」。

そう。まったくその通りです。
東京で大雪なんて稀にしかない。稀な事態のために多大なコストをかけて環境整備する必要はない。

しかし、普通に考えれば、運休やら遅延しまくりが想定される大雪の日にこのCMがトップに出ないようにするだろう。それをしないのは大企業ならではの小回りのきかなさか。いやいや、きっと確信犯だ。

JR東日本の心の叫びを代弁してみる。
「大雪の日に鉄道の遅延するなんて当たり前なんだよ。それを批判するなんてのは筋違いだっつーの。基本、大雪なのに普通に電車に乗ろうってのが間違ってんだよ。大雪って予報も出てたんだし、計画の変更とか調整とか可能だったでしょ。変更が難しいケースなんて少数派じゃないの?」

たまたま今日は土曜日だったが、平日の朝の大雪だってそうだ。
「スケジュール調整して出勤しなくていいようにできる会社や部署だってあるはず。個人レベルだって調整できる人はいるはず。いや、絶対いる。ちっとは社会貢献とか人(劣悪なコンディションの中、運行させねばならない鉄道会社の人達とか、遅延とか色々あっても、それでもどうしても行かねばならぬ状況にある人とか)への迷惑とか考えろよ」

大雪の朝、出勤を控えるのは立派な社会貢献だと私も声を大にして言いたい。

とりあえずJR東日本、グットジョブ。ちょっとファンになった。