現世を忘れぬ久遠の理想

いまだ都の西北もこの目で見ぬ頃。早稲田を愛してやまなかった。

その校歌ゆえに。

殊に1番と3番が好きだった。というか2番は記憶になかった。
なお、この校歌はあくまでアカペラで男声でうたわれなくてはならぬ。
明治時代に制定されたため、女学生は考慮されていない。


https://www.youtube.com/watch?v=CRw7q3qzMhQ

1.
都の西北 早稲田の森に
聳ゆる甍は われらが母校

われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神 学の独立

現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや

わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

3.
あれ見よかしこの 常磐の森は
心のふるさと われらが母校

集り散じて 人は変れど
仰ぐは同じき 理想の光

いざ声そろへて 空もとどろに
われらが母校の 名をばたたへん

わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

(出典:http://www.waseda.jp/jp/global/guide/almamater.html

「現世を忘れぬ」「久遠の理想」。
人間、ともすれば現実置き去りで、机上の理論をもて遊びがちなものだ。
現実にちゃんと立脚しつつも、遠い理想を追い求め続ける。と。
なんとも含蓄深い。

私は今でも早稲田の校歌を愛してやまない。断言するが日本に早稲田を超える校歌はない。

早稲田大学が多くの人に熱狂的に愛され、名門大学たる所以の大半はこの校歌にあるのではないか。

しかし、校歌ひとつでブランドが保持できるわけではない。
大学の名に値しない自称大学は害悪でしかない。

早稲田を惜しむ。

2014年7月17日「早稲田が終了した日」