既存ホテルが禁煙化するのは難しい

1996年開業の、とあるシティホテルに泊まった。

もちろん当然に禁煙の部屋を指定して予約した。

しかし、である。通された部屋が臭い。というか、6階のフロアに降り立った瞬間からフロア全体が臭い。

「タバコの臭いそのもの」がするのではない。でも臭いのだ。
これは「昔、喫煙されていた部屋」の臭い。
多分、分かる人は分かる。

6階フロア全体が禁煙だそうだが、いつから禁煙にチェンジしたのかは分からない。「ここは昔、喫煙部屋ではありませんでしたか?」という質問に、ホテルの従業員の方は「違う」と答えた。

でも、最初に通された6階フロアの部屋は昔は喫煙可能だっただろうと、かなりの確信をもって推測している。

なぜならば。

6階フロアの部屋のドアには禁煙マークがついていないが。

13階フロアの部屋のドアには禁煙マークがついている。

客的には「もし可能であれば、最初から禁煙で使用されている部屋に変えていただくことは可能ですか?」という要求くらいはしてもいい、と私は思う。

ホテル的には、喫煙可能な部屋を禁煙にチェンジすると客から不満が出やすい。
チェンジするなら大規模リニューアル時に限るだろう。
いっても詮無きことだが、最初から禁煙にしとけばよかったのに。
でも1996年は今よりずっと喫煙率が高かったからなぁと思うと、禁煙チェンジの部屋があって当然ではある。

382室のこの大型ホテル、2017年10月現在では227室が禁煙となっている。全体の約60%の部屋が禁煙とということになる。
開業時の禁煙ルーム数と現在の禁煙ルーム数が知りたいところだがそれは不明とのこと。

既存ホテルの禁煙チェンジは悩ましい。
でも、今から新しく開業するホテルなら絶対「全館全室禁煙」が正解だ。