1966年、ソニービルが開館した日

2017年、長年、最先端企業ソニーのイメージを発信し続けてきたソニービルがいったん閉館し、解体される。

ソニービルは1966年4月29日に開館した。

この開館広告が興味深い。

お知らせすべきかどうかいくども迷いました。

ソニーが、数寄屋橋の角に新しいショールームを建てました

4月29日開館

ソニーにとって大きな喜びです

しかし、数寄屋橋交叉点
1日の交通量は約30万人

その一割の方がお訪ねくださっても3万人…
ごゆっくりご覧いただくには2万人でも多いかと思います
もしも、万一混雑からご迷惑でもおかけしたら
ほんとに申し訳ありません。

どうぞ、ソニービルは開館当初(オープニング)の混雑をさけてご覧ください

ソニービル、1966年の入居状況。

4階:東洋レーヨン ショールーム
3階:日本楽器・ヤマハショールーム
3階:大成建設
3階:日本専売公社PRセンター
2階:富士フィルム(フジカラーセンター)
2階:日本楽器(パイプオルガン)
地下:パリ・マキシム

これは行きたい。絶対行く。


実際、どれだけ混んだのだろうか。
きっと芋洗い状態だっただろうなぁとは想像する。
人によってはそれを「賑わってるね」「成功だ」ととらえるのだろう。

でも、それは洗練された風景ではない。訪問者にとっても(少なくても私が訪問者だったら)不快な記憶になるし。
しかも、大混雑は事故の元になるので怖くもある。

しかし、正直、この広告が混雑緩和に有効とは思えない。

混雑回避の方法って、どんなものが有効なのだろうか。

まず、プレオープンで、絶対に来る関係者の来館はさばいてしまうのは有効だろう。
プレオープン後、一般開放というのがスマートなスケジュールだ。

でも、それでもすごい混雑は避けられなそうだ。

混雑リスク回避には、入場制限と整理券の配布が現実的な対応かと思うが、ソニービル開館日、どんな対策をとったのだろうか。

まさか、この広告だけで漫然と開館なんてことは…。