座高測定78年。廃止の理由は「意味がないから」

2015年、座高の測定が廃止された。

座高の測定が始まったのは1937年。以後78年もの長きに渡って、小学校で、中学校で、高校で、毎年測定されてきた。

さて、廃止の理由は?

「意味がないから」

はじまった理由は?

「胴体の部分には肺・心臓・肝臓、臓器が入っている。
“どっしりと大きく入っているのは健康だ”という単純な考えだった。
特別、科学的な根拠はなかったと思う。」
和洋女子大学大学院 村田光範元教授
(出典:http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2015/05/0519.html

すごい。意味のないことを延々と78年。
どんだけ「意味のないこと」に時間とコストがかけてきたのか。

少し考えるだけでも色々思いつく。

・座高の測定器購入費、置き場所の確保

購入費はたいしたことないかもしれないが、保健室で明らかに場所とって邪魔だっただろう。

・測定にかかるトータル時間

大抵、測定器は数がないので、測定のために待つことになる。「座高の測定にかかる時間」は待ち時間まで入れると全体延べ時間は結構な時間になるのではないか。

・記録を集計する時間

公務員の時給は安くないぜよ。

★★★

なぜ「意味のないこと」がこんなにも長い間行われたのか。


「この座高検査、意味ないですよね」
「意味ないなんて言えるかい。何らか、もっともらしい廃止理由考えんかい」

「意味がないからやめる」なんて沽券にかけて言えない。もっともらしい廃止理由を無理やりひねり出すほどのものでもないから、ま、ほっとこう。という状態が続いたのではなかろうか。

「意味がないからやめる」と言えるようになったことを素直に喜ぼう。

さあ、座高検査廃止をみならって、意味がないことは、あっさりやめよう。

座高廃止の秀逸イラスト


出典:@Poolie82