紙の書籍の「無駄」が半端ない

書店に並んでいる本は、当然、全部売れるわけではない。
では、書店に並んだものの売れずに出版社に返っていく書籍はどのくらいあるのか。
つまり、印刷されたものの読者の手に渡らず廃棄される書籍はどのくらいあるのか。

冷静に考えて、全国の書店にあまねく本を配置したら返品は発生するに決まっている。どの書店で何冊売れるか精密な予測なんて無理だし、欠品による機会ロスも避けたい。
もちろん、店頭での汚損で売れなくなる本もある。
多分、どんなに頑張っても返品率20%以下とか無理だろうな、と思う。

さて、実際の返品率はどのくらいか。

書籍の返品率、約40%。

高い。いくらなんでも高い。

ざっくり、刷られた本の40%が売れずにゴミとなるわけだ。

返品ということは、書店から出版元への輸送コストも発生する。

で、当然、この高い返品率は、書籍の価格に織り込まれている。

返品率を下げる方法は何か。
いろいろ考えられるが、それより、電子書籍なら返品リスクはないのである。

つまり、電子書籍なら返品による無駄な印刷費、輸送費、廃棄費用を価格に織り込まなくてよい。

というわけで、電子書籍は、紙書籍より3〜4割くらい安くてもいいんじゃないだろうか。