都道府県別人口の不均衡

とある全国大会出場者がぽろっと言った。
「東京は2団体が選出されるから(他県の人に)申し訳ない感じなんだけど」

いやいやいやいや。

東京都の総人口は約1,300万人。日本在住者の10人に1人は東京都民である。
そして驚くべきことに、鳥取県はなんと総人口60万人を切っているにもかかわらず1つの県なのである。

2013年10月1日時点の人口推計をみてみよう。

(表は総務省統計局 人口推計(2013年10月1日現在)より作成)

東京都1330万人、鳥取県57万人。
ちなみに人口100万人以下の県は香川県和歌山県山梨県佐賀県福井県徳島県高知県島根県鳥取県の9県。9県あわせても東京都はおろか神奈川県908万人にも届かない。

なにこの人口格差。

仮にその全国大会に鳥取県から1団体選出されるならば東京からは最低10団体選出されなければ公平性に問題ありなのではなかろうか。

大体、東京の区の方が県より総人口が多かったりするのである。

ざっくりみてみよう。

表作成の元データ:
都道府県総人口は2013年10月現在の人口推計(出典:総務省統計局)
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2013np/
区の総人口は2014年1月現在の「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」(出典:東京都)http://www.toukei.metro.tokyo.jp/juukiy/2014/jy14000001.htm

人口のカウントの仕方も時期も微妙に違うが大差はないだろう。

母体の規模を考えれば「鳥取県代表」などより「世田谷区代表」の方が遥かに「格上」なのである。


「各都道府県ごとに代表1名(あるいは1団体)を選出」
とか
「各都道府県に1つを目途に○○という施設をつくる」
などいう戯言を聞いたら是非ともつっこもう。

「それって公平性に問題ありませんか?」
「総人口を考慮して適切な配置ですか?」

勿論、例えば「各県代表でトーナメントした方が盛り上がるじゃん。これは視聴率稼ぐエンターテイメントなんで」と言われたら別に上記の問いは無効だ。

というわけで多分、いたいけな(ノーギャラな)高校球児の参加する甲子園はエンターテイメントというくくりなのだろう。

しかし県知事とか県庁とか公立学校などの公的施設などは、公平性を無視できない。

とりあえず以下、提起しておこう。

・総人口100万人以下で1つの県てどうなのよ。
・いい加減、都道府県再編をした方がいい。
・とはいえ今更県名を捨てるのは無理だったり得策ではない県も多いからの最適解は多分、道州制