美唄(びばい)の立て坑

夏草や 兵どもの 夢のあと

三菱美唄炭鉱立て坑巻き揚げやぐら。
上風坑と下風坑が対になっている。1923年12月に完成。高さ20m。

三菱美唄炭鉱は1972年に閉山している。
今は炭鉱メモリアル森林公園として整備され、この立て坑が静かにたたずむ。

立て坑の朱と緑のコントラストがたまらなく美しい。

数ある産業遺産の中でも、美しさという観点からはこの立て坑がイチオシである。

「そらち 産業遺産と観光/三菱美唄炭鉱立坑巻揚櫓」
http://www.sorachi.pref.hokkaido.jp/so-tssak/html/parts/08memoriaru.html

★★★

この立て坑から車で15分あまりの場所には「アルテピアッツァ美唄」がある。

廃校になった栄小学校の跡地を彫刻公園にしている。
栄小学校は、1959年には児童数1250人、30学級のマンモス校だった。しかし閉山で70年代後半には60人台に減少。81年についに閉校した。

緑の敷地にたたずむ木造校舎。
校舎の中に絶妙な配置で安田侃(かん)氏の彫刻が置かれている。

彫刻は、適切な空間に置かれてこそ真価を発揮する。ここは成功した美術空間としても超おすすめ。

アルテピアッツァ美唄
http://www.artepiazza.jp/

敷地内のカフェアルテもとても素敵な空間。
http://www.artepiazza.jp/about/caffe/

空知地方には炭鉱遺産が数多く残るが、なぜか美唄は際立ってセンスがいい。

美唄の休日、最高。
北海道だけに車でないと厳しいけれども。