イザと言うとき頼りになるお店

3月11日の地震発生時、池袋にいた。
15時40分ごろ池袋駅前に到着した。道や公園に人があふれていて驚いた。
理由は明白だ。電車がとまっていた上、ほとんどの店が一時閉店をしたからだ。
ルミネも東武デパートも「18時に再度開店」と張り紙をして一時閉店していた。
モスバーガーやイタリアントマト等も一時閉店していた。これでは行き場を無くして公園や道に人があふれるのは当然だ。

18時30分ごろJRの終日運休の発表を見て歩いて帰宅を始めた。
東武デパート(親会社:東武鉄道。終日運休)もルミネ(親会社:JR東日本。終日運休)もシャッターが下り、張り紙が「閉店」に変わり、再度開店することはなかった。
見る限り、チェーン店はほとんど軒並み閉店中だったと記憶している。

いつも無駄に24時間営業している西友巣鴨店もシャッターを下ろし絶賛閉店中だった。後日確認したところ、16時ごろには完全に閉店していたとのこと。
普段、24時間営業のジョナサンも閉店していた。

しかしコンビニは変わらず営業を続けていた。個人経営の商店も営業しているお店が多かった。

あの日、確かに街を歩く人たちはちょっと信じられないほど落ち着いて冷静だった。
その冷静さを支えた一因として変わらず開店していたお店の功績も挙げられるのではないか。

徒歩帰宅者のニーズ

・トイレを借りたい
・ちょっと休みたい(喫茶店等)
・空腹を満たしたい
・飲み物を買いたい(これは自動販売機でも代用可能)
・歩きやすい靴を買いたい(特に女性はパンプスで徒歩帰宅は大変つらかったはずだ)
・防寒着が買いたい(あの日はかなり寒かった)

3月11日夕方、三越銀座店は開店していたそうだ。トイレを借りる人やちょっと休憩をする人達でいっぱいだったという。

あの阪神淡路大震災の際、中内氏の号令のもとダイエーがいち早く店舗を開け、食料等のライフラインを担ったことは大変有名な話だ。

今回、東北の被災地ではイトーヨーカ堂が頼りになったようだ。

http://www.7andi.com/news/pdf/2007/2011-0407-2043.pdf

2011年4月7日
東日本大震災」に伴うイトーヨーカ堂の現況と対応について

<被災状況>
◇ 3月11日(金)14時46分地震発生 ⇒ 同14時50分対策本部設置
◇ 被災エリアの店舗展開:東北4県に10店舗
青森店・八戸沼館店・五所川原店・弘前店(青森県)、花巻店(岩手県)、仙台泉店・石巻あけぼの店(宮城県)、郡山店・福島店・平店(福島県

1.全店で営業継続を最優先
東北エリア10店のうち、仙台泉店・石巻あけぼの店(宮城県)、平店(福島県)等の店舗が影響を受けたものの、各店とも、店内でお買い物をされていたお客様や 従業員にケガ人がいないこと、店舗建物における大きな損傷や火災発生がないことを確認。その後、各店にて営業再開の準備に取り掛かる

2.“小売業は第6のインフラ”として、震災当日に営業を再開
石巻あけぼの店(宮城県石巻市)ではお客様や従業員の安全面、店舗建物への損傷がないことを確認した後、飲料水や即席めん、乾電池等の生活必需品を集め、震災当日の18時より店頭にて営業再開。翌12日(土)からは東北エリア含む全店で営業再開し、電力、ガス、水道、電話、公共交通に続く“第6のインフラ”として、 小売業の使命ならびに社会的責任に基づいて営業体制を継続

コンビニのみならずスーパーやデパートなどは食品をはじめとする生活必需品のインフラを担っている。
全面的に開店する必要はないが、その時必要とされているニーズへの供給努力はあって欲しい。

今、小売業界に求めるのは、有事の際は1日も早く開店すること、無法な値上げをせず定価で販売することの社会的重要性を社内で確認し、実施できるようなマニュアルを整備することだ。


3月11日頼りになったお店
・コンビニ
・個人商店
三越銀座店
・イトーヨーカ堂

勿論、私は今後の買い物を出来る限りこれらのお店に集約させていただく。

とはいっても私の生活圏にイトーヨーカ堂がないことが大変残念だ。
イトーヨーカ堂に出店して欲しいものと切に思う。

災害時、他にも頼りになった店はあっただろうか。