住宅火災による死者を防ぐためには

東京消防庁の火災予防のポスターをつらつらみていたら、つっこみたくなった。

住宅火災による死者を防ぐためには

・寝たばこは絶対にしないこと!
・ストーブの近くに燃えやすいものを置かないこと!
・こんろの火が袖口などに触れないように注意すること!

さて。

1.寝たばこは絶対しないこと!

自分が喫煙者なら、寝たばこは確実にするな、と思う。
例え「ベッドではすわない」ことを徹底できたとしても、「タバコすいながらソファでうたたね」はありえる。喫煙者である以上、寝たばこを絶対しないというのは困難だ。
でも、「そもそもタバコすわなきゃいいじゃん」。喫煙は火災死亡という死亡リスクもあげるのだ。

2.ストーブの近くに燃えやすいものを置かないこと!

ストーブって、いまだに使っている家庭の方が少数派な気がするが。
「エアコンとか、ストーブじゃない暖房器具を使えばいいじゃん」。あと、「気密性が高い家に住めばいいじゃん」。

3.こんろの火が袖口などに触れないように注意すること!

「IHにすればいいじゃん」

★★★

この3つについて、「リスクゼロ」にするのはあまりに簡単だ。
というか、3つとも気を付ける必要のない生活をしている人の方が明らかに多数派だろう。
どちらかといえば「気を付けよう」というより、「気を付けなくても済む」状況にすることを推進した方がいいと思う。

一応、住宅火災による死者状況をみてみよう。

2016年の住宅火災による死者数(放火自殺者等を除く)は885名。
うち、タバコ、ストーブ、こんろによる死者は288名。

死者数、簡単にばっさり288名は減らせるのに。

2017年7月28日「平成28年(1月〜12月)における火災の状況」総務省
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/07/290728_houdou_1.pdf