幸楽苑親指混入事件の不可解

幸楽苑といえば、全国で500店舗以上も出店している一大ラーメンチェーンだ。

できるだけ安く、できるだけ多くの人が「美味しい」と思うラーメンを目指すとこういう味になるんだな。なるほど、と感動した記憶がある。
個人的に味のあっさりさっぱりの味の方向性も好きな店だ。

その幸楽苑で、である。

ラーメンに人の親指?混入 静岡の幸楽苑、保健所が指導

ラーメンチェーン「幸楽苑」の静岡市清水区の店舗で提供されたラーメンに、人の親指の一部とみられる異物が混入していたことが12日、わかった。幸楽苑本社(福島県郡山市)によると、パート従業員が調理中に過って指を切ったといい、静岡市保健所に始末書を提出した。

 同社や市保健所の説明によると、混入があったのは幸楽苑の静岡清水インター店。9月10日昼ごろ、店内にいた女性客が、子どもが食べていたラーメンのスープに人の指のような異物が入っているのに気付き、店に伝えたという。

 市保健所が女性客の届けを受けて現物を確認したところ、長さ約7〜8ミリ、幅約1センチで、爪のついた指の先とみられるものだった。パート従業員がスライサーでチャーシューをスライスした際に右手の親指を切り、調理過程で混入したという。保健所はほかに混入がないかの確認や、調理器具の消毒などをするよう指導した。従業員に感染症などの疑いはないという。
 同社は「再発防止を図っていく」としている。

(出典:2016年10月12日朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJBD64L0JBDUTPB01S.html

まさかいまどき、大手チェーンで親指混入事故があるなんて、びっくりだ。
しかし、驚きはまだまだ続く。

2016年10月13日 「一部報道に関するお詫びとお知らせ」

この度、当社子会社である株式会社幸楽苑が運営する「幸楽苑 静岡清水インター店」において、 従業員の爪の一部が混入した商品を提供してしまうという事案が発生しました。

爪ですか。新聞ではっきり「指」と記載されているのに。

案の定。

10 月 13 日「ホームページ公開情報の訂正について 」

平成 28 年 10 日 13 日にホームページに公開いたしました、 「一部報道に関するお詫びとお知らせ」の内容に訂正箇所がございますので、お知らせいたします。

訂正内容

1.商品に混入した異物 「従業員の爪の一部が混入」と表現しておりましたが、正確には「人の指の混入」でございました。


なんでこんな杜撰な虚偽発表をするかな。

2.管轄保健所への届出 「管轄する保健所等への報告・届出をするとともに」と記載しておりましたが、正確にはお客様の通報に基づき保健所からの呼び出しにより、保健所に出頭しました。


だめじゃん。
ていうか、客が通報しなかったら公になってなかったのだろうか。

で、更に衝撃の事実が。

2016年9月8日 従業員の左親指切断事故発生
2016年9月10日 ラーメンに親指混入

なんと3日間、親指は行方不明だったことになる。

大体、指切断したら、普通、指持って医者に行くのではないか。
本人は痛くて探すどころではないだろうが、他の従業員が探して医者に持っていくべきところなのではないか。

日本整形外科学会「切断された指の再接着」
https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/replantation_of_finger_tip_injuries.html

指を切断した従業員が、店が適切な対応をしなかったとして、訴えるべき状況の可能性がある気がするのだが、どうなのだろう。
指は再接着すべきだった可能性は高かった気がするのだが。
親指約7〜8ミリ切断して再生するのだろうか。




【参考】
2016年10月17日「「幸楽苑 静岡清水インター店」における異物混入報道に関するお知らせ」
http://www.kourakuen.co.jp/ir/20161017_ibutsukonnyuu.pdf
2016年10月13日「一部報道に関するお詫びとお知らせ」
2016年10月17日「10 月 13 日ホームページ公開情報の訂正について」
http://www.kourakuen.co.jp/20161017.pdf