「日本の社会資本の整備には時間とお金がかかります」
日本科学技術館で、こんな展示をみつけた。
日本の社会資本の整備には時間とお金がかかります。
道路や鉄道などをつくるとき、日本は外国と比べて時間とお金がかかるといわれています。
アメリカやヨーロッパをみると、国土のほとんどが平野で道路や鉄道は作りやすく、時間もお金もあまりかかりません。
しかし、日本では、アメリカやヨーロッパと比べて平野が少なく山や川がたくさんあります。
そのぶん道路や鉄道を作る時、多くのトンネルや橋を作らなくてはなりません。
そのためアメリカやヨーロッパと比べて日本では時間もお金もかかるのです。日本は地震の多い国です。地震のない国と比べて、地震があっても壊れにくいものを作らなくてはなりません。
そのため地震のない国を比べて日本では時間もお金もかかるのです。(出典:日本科学技術館の展示パネル)
ええと。
どのくらい「かかる時間とお金に差がある」とシミュレートできるのか、つまり、この記載が「正しい」かは知らない。
しかし、「日本はリスクもコストも高いのです」というのが正しいならば(多分、正しいが)、「日本は(多くの人が)居住すべき地域ではない」となるのだが。
「コストとリスクの高い場所には、居住すべきではない。そこによほどのベネフィットがあるのでなければ」というのが私の持論である。
世界の人口は約70億人(国連人口基金(UNFPA)2011年版「世界人口白書」)。
日本の人口は約1億2708万人(2014年 総務省「人口推計」)。
ざっくり、「70人に1人は日本在住」。
「日本に人、住みすぎ」というのは言えそうな気がする。
でも、世界各地と比較して、日本はそんなにリスクとコストが高いのか、と思うと「どうだろう」という気がする。
極寒のアメリカ北部とかカナダとかより日本の方が快適そうだけどなぁ。つーか「外出たら普通に死ぬわ」という大寒波が毎年あるもリスクだし。暖房代も相当コストかかってそうだし。
アフリカや中東の砂漠より、日本の方が水だの食料の確保だのが簡単そうだ。
世界最大の人口は中国だけど、中国といえば治水が大変というイメージが。中国も、それなりにコストかかるんじゃないの?
リスク、コストを広範囲に考慮した「人が居住するのに適した国(アメリカや中国は州・省レベルで算出する)ランキング」、どこかが出してないだろうか。
そんなレポートがあったら超読んでみたい。